一寸法師(新・講談社の絵本)
2016-11-08
今回は、みんなが良く知っている一寸法師です。小さな一寸法師が、お椀の船に箸の櫂(かい)で、京へ渡ります。
子どもの頃に読んでもらったきりで、すっかり忘れていました が、子どもと楽しく読みました。
まず、子どものいない大阪の夫婦が住吉大社にお参りし、子どもを授けて欲しいとお願いするシーンから始まります。
息子は、住吉大社で七五三をしていたので、見覚えのある橋に「あ、あそこだ!」と言い、うれしそうです。
住吉大社の風景も、とても美しく描かれていて、絵が上品です。
その後、小さな一寸法師は、淀川をお椀の船でわたり、京へ行きます。
一寸法師は、三条の大臣の屋敷に置いてもらうことになり、そこのお姫様といっしょに過ごします。お姫様の着物の柄、屋敷も本当に美しく描かれており、読んでいて大人も楽しくなります。
講談社のシリーズは、他にも桃太郎や花咲爺など昔話などがあり、どれも絵が美しく、その時代の風俗を正確に描いています。
是非、一度、手に取ってみてください。
2001年4月20日発行
画 笠松紫浪
文・構成 千葉幹夫
講談社