弁護士
十川由紀子
Sogawa Yukiko
十川由紀子
Sogawa Yukiko
** 弁護士になろうと思ったきっかけは何ですか。 新卒で就職した会社を辞めていたので、女性で正社員の道は難しいと思い、司法試験に挑戦しました。 憲法や法律の勉強が面白かったことから、法律に関係する仕事を自分の仕事にしたいという気持ちもありました。 司法試験に合格したときは専業主婦でしたので、また、働くことができると思い、とても嬉しかったです。 **専門としている法律分野は何ですか。 岸和田支部に女性弁護士が少なかったこともあり、離婚、相続、後見等、家族の問題のご依頼が多く、多くの事件を担当しました。 家族の問題であっても、事実と証拠は大切で、証拠がなければ認定してもらえません。ご本人が気がついていない事実や証拠がないか、打ち合わせで丁寧にお聞きするようにしています。 これ以外にも、損害賠償請求等の一般民事事件、不動産をめぐる問題、刑事事件を取り扱っています。 |
**離婚事件についてお聞かせください。 結婚生活がうまくいかなくなった場合、女性であれば、今後の生活をどうするか、慰謝料、財産分与、養育費はどれぐらいになるのか、親権は取れるのかなど、いろいろな悩みが生じると思います。 男性にとっても、高額の慰謝料、財産分与、養育費を請求されて困っている、子どもと面会交流できない等、いろいろな悩みがあると思います。 また、離婚は、普通の裁判と違って精神的ダメージが大きいです。1人で悩まず、専門家である弁護士に相談して欲しいと思っています。 また、私は、子どもの問題にも取り組んでおり、民営化される公立保育所の事業者選考委員会の委員や、保育所民営化取消訴訟もしました。親権、面会交流、子の引渡し等の子どもの問題についても、何が最善かご提案できると思います。 離婚問題は、長引けば、夫婦にとっても子どもにとっても精神的なダメージが大きくなりますので、早期に解決できるようお手伝いをしたいと思います。離婚によって、新しい人生の第一歩が踏み出せるよう、お力になりたいと思います。 **相続事件についてお聞かせください。 兄弟間、親子間等で遺産分割で揉めた場合、遺産分割調停になった場合、是非、弁護士に相談して欲しいです。相続は、難しい用語もあり(特別受益など)、なかなか自分たちだけでは解決が困難な場合があります。 また、遺言書があれば、死後の紛争を避けられたと思うことが、しばしばあります。 面倒を見てくれる子どもにたくさんの遺産を残したり、相続人以外の方に財産を残すこともできます。 相続問題を弁護士以外の専門家に頼まれる方もいますが、遺産分割調停ができるのは弁護士だけですし、弁護士以外の専門家に頼んで中途半端な遺言書を作成し、後でトラブルになった件をいくつか見てきました。 弁護士の役割は大きいと感じています。 |
**後見について教えてください。 認知症の方や障がい者の方の後見人(保佐人、補助人)を約10件担当しています。また、後見(保佐、補助)の申立手続きをしています。 ご家族と連携して、認知症の方や障がい者の方のお世話をすることは、やりがいがあります。 障がい者の親の会で、後見についての勉強会もしました。 **普段の業務内容や1日のスケジュールについて教えてください。 日中は、裁判があったり、事務所で依頼者や相談者の方と打ち合わせがあり、忙しいです。 その合間に、裁判所に出す書面を作っています。裁判の勝敗は、提出する書面と証拠でほぼ決まりますので、依頼者の方と打ち合わせをし、判例や文献を調べて丁寧に作成しています。 とても大変な作業ですが、良い書面が出来上がったときは、やりがいを感じます。 |
**仕事で一番やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか。 裁判や審判で良い結果が出たときは、依頼者の方はもちろん、事務局も一緒に喜びます。良い結果は、弁護士だけで出せるものではなく、当事者である依頼者、弁護士や依頼者をサポートする事務局の三者が頑張る必要があります。 **趣味やリラックス方法について教えてください。 美術館へ行くこと、ガーデニング、パン作り、息子の野球の応援です。 依頼者の方の悩みは深刻なので、私まで深刻になると良い弁護士活動はできないので、気分転換をするよう心がけています。 **最後に何かありますか。 私の人生が、失敗や挫折の連続でした。新卒で入った会社を辞めたり、なかなか司法試験に受からなかったり、なかなか子ども授からなかったり、いろいろなことがありました。 でも、悪いことはずっと続かないし、前向きな気持ちでいれば良いと思っています。 様々な経験を生かし、今、落ち込んでいる方の支えになれるよう、法的なサポートをしたいと思います。 |
《経 歴》 昭和44年 鳥取市生まれ 昭和62年 鳥取県立鳥取西高等学校卒業 平成 3年 関西大学法学部卒業 株式会社日本総合研究所勤務 平成16年 専業主婦を経て司法試験合格 平成18年 弁護士登録 59期 平成23年 <冤罪犠牲者を救う> 日本国民救援会岸和田支部支部長 平成24年 高石市羽衣保育所の民営化に係る 事業者選考委員会 委員 (約半年間) 平成25年 大阪地方裁判所及び 岸和田簡易裁判所 調停委員 令和 2年 岸和田簡易裁判所 司法委員 (令和4年12月まで) |
(この絵本ブログは、息子が小学生の時に書いたものです。) |
息子が小さい頃は、夕食を食べてお風呂に入ると、あっという間に寝る時間になっていました。そして、毎日、寝る前に絵本を読んでいました。その時間は、今思い出しても、1日の中で一番楽しく、安らぐ時間でした。 そこで、今まで読んだ絵本の中で、心に残ったものを紹介します。 |